「社長ってどんなことをすればいいんだろう?」
会社を創業したとしても、何をすればよいのか分からない方がほとんどではないでしょうか。
中小企業の能力は、社長の能力次第だといわれています。
業績の良い企業=社長が有能。という方程式があてはまるといっても過言ではないからです。
この記事を読むことで、社長として何をするべきか、また重要なことが分かるようになっています。
きっと社長として自信をもって一歩を踏み出すことができるでしょう。
社長にしかできない仕事がある
意思決定をすることが社長の仕事です。
社長は文字の通り社の長。意思決定における最高責任者が社長です。つまり、人間でいう脳の部分だといってよいでしょう。
社内の事業を進めるか否かなど、会社の運命を左右するような重要なプロジェクトには社長の力量が試されるときです。また事業をどのような方向で進めるかなどの決断もします。
優秀な社長だったとして有名なのが、前三菱自動車工業の取締役だったカルロス・ゴーン氏です。現在は金融商品取引法違反によって逮捕され、解任されています。
1993年極度の経営不振と2兆円余りの有利子負債を抱えていた日産を、わずか10年ほどで負債を完済しました。
2003年フォーチュン誌では『アメリカ国外にいる10人の最強の事業家の一人』と称されています。
カルロス・ゴーン氏が行ってきたものは大幅なリストラや生産拠点の閉鎖など。今まで見ていなかったコストの部分にメスを入れたことです。
会社の舵を誰に任せるか。そして社長がどのような意思決定をするかで会社の命運が決まる最も良い事例といってよいでしょう。
社長がやるべき重要な仕事は5つ
意思決定をするのも重要ですが、社長がやらないといけない仕事があります。
その5つを紹介していきます。
事業の方向性を決定しなければならない。
新事業を展開するにはまず、どのような方向性にもっていくかを決めなければなりません。
方向性を決定するには5W1Hを用いると、良いでしょう。
5W1Hとは下記の6つのことをいいます。
- When(いつ):購入できる時間帯
- Where(どこで):購入できる場所
- Who(誰が):ターゲットとする年齢層
- What(何を):販売する商品
- Why(なぜ):ターゲット層が買う理由
- How(どのように):どのように商品を売るのか
中学の英語でも習ったので思い出した方も多いのではないでしょうか。
この5W1Hに当てはめて方向性を考えていくと非常に分かりやすくなります。
具体例:男性化粧品市場に進出したい場合
たとえば、あなたが「男性化粧品」の市場に進出を考えたとしましょう。
実際男性化粧品の市場規模は、年々上昇しているのでかなり狙い目の一つといえます。
先ほどの5W1Hに当てはめると以下のようになります。
- When:24時間
- Where:ネット上
- Who:30代以上の社会人
- What:体臭を消すシャンプーやボディーシャンプー
- Why:加齢臭で悩んでいる人を無くしたい
- How:通販
このように、『いつどこで何をどのようにして売るのか』というのを決めておくことで、おのずと事業の方向性はみえてくるでしょう。
強豪の多い市場で戦わないといけなくなる可能性がある
事業の方向性を決めないで進出をすることは、会社に大きな損害を与える可能性が高く、
かなり無謀といえるでしょう。
理由はライバルになると思われる企業が、どのくらいの資本をもった会社なのか。また
どのような商品をどの層をターゲットに売っているのかなどを調査しないで進出してしまうと、調査不足から大損害を追ってしまう可能性があるかです。
さらにすでに大資本が乗り出している市場に進出をする場合、全く違う戦略を立てなければなりません。
例えば女性用化粧品市場に進出するよりは、前述した男性用化粧品に進出をしたほうが、市場を独占できる可能性は比較的高いでしょう。
なぜならば女性用化粧の場合、すでに有名企業が進出し、シェアを獲得しているので新規で参入しシェアを獲得するのは非常に困難を極めるからです。
従って事前に事業の方向性を決めることで、競合他社のいる市場を避け新しく市場を開拓することで市場を独占することも可能になります。
新しいビジネスモデルを作り続けなければならない
主張 社長の仕事はビジネスモデルを作り続けることが仕事といってよいでしょう。
会社を発展させるには、市場を作り利益を出さないといけません。
利益を出し続けるには常に新しいビジネスモデルを『作る』ではなく『作り続ける』ことが重要だからです。
作り続けたことで知られているのが、東証一部乗除企業で日経225にも採用されている企業のコナミホールディングスです。
コナミホールディングスは最初、アメリカ向けビデオゲーム基盤の輸出業かからスタートしました。
次にゲームソフトの開発や今では当たり前になったカードゲームの販売です。その後、ゲームメーカーとしてはあまり参入例がなかったパチンコパチスロなどのアミューズメント業に進出します。
そしてコナミという名前が世間的に有名になったのはスポーツクラブの運営でした。現在、数多くのオリンピック選手を輩出していることでも知られています。
コナミホールディングスが大きくなっていったのは、時代を常に読み常に先手先手で動いていた結果ということが分かります。
つまり社長に必要なのは先見性と、新しいビジネスモデルを作る想像力が必要だということです。
新しいビジネスモデルはすぐに真似をされてしまう
仮に一時的に市場を独占し大きな利益を得ることできたとしてもここで胡坐をかいてはいけません。
なぜかというと、すぐに他の企業が進出してくるからです。市場規模が大きい分野、またはお客が多い分野に他の企業が進出するのは当然でしょう。
ですので、ターゲット層を少し変えてみることや売る製品の成分をより良いものに変えてみるなどの工夫も必要です。
また違うジャンルに挑戦というのも一つの手段でしょう。
リソース(資金・人材)を調達しないといけない
社長自身が営業し、仕事を調達するのもときには必要かもしれません。
ですが社長の仕事は仕事をとってくることよりも、リソース(資金・人材)を調達すること重視するべきです。
例えば何か新しい事業をするにもお金がないと事業を始めることはできません。資金を調達する際は、国の機関である政策金融公庫や銀行などからの資金調達が基本です。
また資金が調達できたとしても、人がいなければ事業を動かすことができないので、人材の調達も必要となってきます。
従って社長がするべき仕事は、仕事そのものを調達するのではなく、仕事の基となる資金や人材を調達することが必要です。
事業を継続するには利益が出ていても出ていなくてもお金がかかる
事業が上手くいっても上手くいっていなくても、お金を調達しないといけません。
『売上がないからお金が必要になる』これはすぐに分かるでしょう。
しかし事業をしていると、『売上があるのにも関わらずお金が必要になる』という現象が生じます。
なぜかというと、仮にある男性用化粧品が大ヒットしたとします。
反響が凄まじいため、今の稼働ラインでは時間も場所も人も足りなくなる可能性が高いです。
そうなると工場の稼働時間を長くしたり、人も余計に雇わないといけなかったりします。そこで資金の調達が必要となるということです。
リソース(資金・人材)の配分を決定し、事業が滞らない仕組みをつくる
次にリソースの配分と事業が滞らない仕組みとはどのようなものなのかを説明していきます。
リソース(資金・人材)の配分を決定
配分を決定するというのは、調達してきた資金をどのように使うか。また、雇った従業員をどのように配置をしていくかということです。
会社を経営していくうえで、どのような部門に力を入れるかで資金配分は変わってきます。
マーケティング部門に力を入れたかったらマーケティング部門に資金を多めに入れるとよいでしょう。
また商品開発に自信のある会社だったら、さらに力を伸ばすために多めに資金を配分するのもベターです。
また雇った社員をどのように配置するかも社長の腕の見せ所です。雇った社員を苦手な部門に配置してしまったら社員の能力を生かすことはできません。
リソースの配分には社長の会社全体を見渡す力と社員の能力を見極める力も必要となります。
事業が滞らない仕組みをつくる
社長はあくまでも会社の長ですので、社長自身が仕事場に立って陣頭指揮を行うということは好ましくありません。
社長の仕事はあくまでも会社の経営ですので、仕事に関しては社員のだれがやっても事業が滞らないような仕組み作りをしないといけないからです。
仕事が円滑に進まないということは、仕事のマニュアル化が出来ていないのと同じなので、マニュアル化をしなければなりません。
本来の.社長のやるべき仕事ができないので仕事が円滑に進まない
前述しているように社長のするべき仕事は仕組みを作ることです。
本来するべき仕事をできずにいるので、会社としての行き詰まりや売り上げの減少などが生じてしまいます。
例えば営業が仕事をとってこないからといって社長自ら営業にいくというのはよくありません。
社長の仕事は会社を運営することで、営業の仕事をするのが仕事ではないということです。
人脈の形成が必要
会社を経営していくうえで人脈を築いていくというのは非常に重要なことです。
会社を起業し、経営していけば資金不足や人材不足など様々な危機を迎えることでしょう。
そのようなときに助けてもらえるのが、良い人脈というものです。また会社を大きくするチャンスを与えてくれる人脈も良い人脈をいえるでしょう、
ただ良い人脈を築くには自分や自分の会社が、成長につながる人たちと付き合わないといけません。自分をピンチに陥れそうな人と、会社に損害を与えそうな人との付き合いは避ける必要があります
人脈の形成に必要なことは、今どのような人脈を持っているのかを認識し、自分がどのような人脈を作りたいのかをイメージすることが重要です。
まだ小さい会社だからこそ必要な仕事もある
基本的に社長がしなければならない仕事は前述した5つです。
しかし大企業ならともかく、まだ創業して間もない会社だったりする場合は少し話が変わってきます。
小さい会社だからこそしなければならない社長の仕事を紹介していきます。
社員との理念の共有も行い、一丸となってビジネスに取り組める体制を作ろう
会社の理念とは会社自体の経営方針という意味です。
会社の理念を社員に理解させておくことで、会社が今後どのような道に進み、どのようにして発展をしていくかなどが分かるようになります。
例えば楽天市場を経営している楽天の企業理念は「イノベーションを通じて人々と社会をエンパワーメントする」です。
なんとなく楽天がどのような方向に進もうとしているのかが、分かったような気がしませんか?
会社の理念を作ることで、社長がどのようなことを考え、どのような未来を思い描いているか社員全員が分かるようになるのがメリットでしょう。
社員の手本となるように、自分自身も必死に働く様子を見せる
社長という仕事は新しいビジネスモデルを考えたりするのがメインです。
ですが社員と同じ仕事をしていないことや、ずっと社長室などにいることが多いこともあり、社員からすれば何をしているのか疑問に思う社員も多いでしょう。
社長とは少し違いますが、長野県知事を2期務めた田中康夫という方がいます。
この方は県知事室をガラス張りにし、県民や県庁で働いている人に知事が知事室で何をしているかをオープンにしました。
組織の長がしっかりと仕事をしていると分かれば、きっと社員もしっかりと働くようになるでしょう。
社長は仕事をしていないと思われがち
社長の仕事は会社を上手に発展させるのが仕事です。
しかし社長というと、どこか仕事をしていないというイメージを持っている方も多いはず。
ではどうしてそのように思うようになったのか理由をいくつか書いていきます。
ビジネスのための人脈づくりで外出が多いから
「今日も社長がいない。一体何をやっているんだ!」
と思っている人も多いでしょう。
ただ勘違いしないでほしいのが、人脈づくりのために外出しているからです。
人脈を気付くことで、新たな仕事の発注やピンチに陥ったときに助けてくれるための人脈づくりをしています。
会社にいないからといってサボっているというわけではないので、ご安心を。
新規ビジネスの発想を探しに出かけることが多いから
何度も繰り返していますが、社長の仕事はあくまでも会社を運営することです。
新しいビジネスモデルを考えるには、新しい発想を取り入れることをしないといけません。
例えば麴菌を使った化粧品を作ろうと思ったら、発酵食品を作っている企業や日本酒を作っている酒蔵に行ったりして話を聞く必要があります。
何の当てもないもなくどこかへ行くのはさすがによくありませんが、新規ビジネスのネタを探しに行くのは社長の仕事の一つといえます。
社長の仕事で会社が軌道に乗れば、社員は自然とついてきてくれる
起業して間もないころは、社長自ら社員と共に会社の仕事をしないといけないでしょう。
人も少なく資金にも限りがあるからです。
加えて社長には経営の仕事もしないといけないので、忙殺されてしまいます。
それに赤字続きの会社だと社員としては「この会社大丈夫か?」という疑いの念をもってしまうことも多いです。
ですが、例えば赤字続きだった経営が黒字に変わったことなどをきっかけに、「この会社なら大丈夫だ」と気持ちが変わり、社長を見る目も変わってくるでしょう。
美容サロン・整体院などの店舗ビジネスやコーチ・コンサルなどの講師ビジネスなど、あらゆるビジネスに欠かせない
- 30業種・600名の成功事例から導き出した集客の成功パターン
- 最小の労力で売上を2倍にするWeb集客改善の方法
- 最新の成功事例集
といった、安定して売上を伸ばし続けるための超実践的ノウハウがギュッと詰まったオンライン動画セミナーを無料で開催しています。
無料オンラインセミナーの詳細は、下のボタンから飛べる【特設ページにて】紹介しておりますので、YCSに興味がある方はぜひチェックしてみて下さい。