マーケティングの心理学

シャルパンティエ効果をマーケティングに活かす方法を徹底解説

シャルパンティエ効果をマーケティングに活かすイメージ

シャルパンティエ効果とは?

シャルパンティエ効果とは、大きさ重さ錯覚現象(Size-weight illusion)のことを言います。
例えば、羽毛布団1kgと鉄のダンベル1kgでは、重さは全く同じですが手に持った感覚は羽毛布団の方が軽く感じるんです。

これは、重さは同じでも物体の体積が小さいものほど重く感じるという心理現象で、元々はフランスの医師オーグスチン・シャルパンティエ(Augustin Charpentier)氏著「Size-weightillusion(大きさ‐重さの錯覚)」で発表されたものです。
この説を検証したドイツの精神分析学者であるコゼレフ(Paul Koseleff)氏の名前が入ったシャルパンティエ=コゼレフの錯覚(Charpentier-Koseleff illusion)とも呼ばれています。

この効果はすでにビジネスの世界において多用されており、収益アップすることが大いに期待できます。

シャルパンティエ効果の具体例

シャルパンティエ効果の具体例を挙げると、以下のとおりです。

  • 「3,776mの高さから見下ろす景色」と「東京スカイツリー6本分の高さから見下ろす景色」
  • 「7トンにも耐えられます」と「100人乗っても大丈夫(イナバ物置)」
  • 「250ヘクタールの広さ」と「東京ドーム約50個分の広さ」
  • 「1000mgのオルニチン」と「シジミ1000個分のオルニチン」
  • 「ビタミンC2000mg配合」と「ビタミンCがレモン100個分」

このように、単純に何メートルや何トンと言われるよりも、誰しもが知っているモノや生き物で例えられると、なぜか「凄いものだ」と錯覚してしまうんです。
数値だけではピンとこない話も、伝え方次第で購買欲を上げることができます。

また、このような宣伝文句もあります。
「ゾウが踏んでも壊れない」

たった一言を工夫するだけで強烈な印象を与えることができますね。

シャルパンティエ効果と似ている「フレーミング効果」とは?具体例も紹介

「シャルパンティエ効果」と似ているもので「フレーミング効果」というものがあります。
フレーミング効果とは行動経済学で証明されたもので、同じ物や出来事でも表現の仕方次第で印象がガラリと変わる心理効果のことを指します。

これは、単位の表現方法を変えるだけでも印象は変わります。
例えば、健康に良いとされている栄養素を1g含んでいる商品を紹介する際に、「1g配合」ではなく「1000mg配合」と表記したほうが、この商品は凄いと錯覚してしまいます。

スポーツの場合でも「5戦3勝2引き分け」と言うよりも、「5戦無敗」と言った方が強そうなイメージが湧いてきます。

このようにして、全く同じことを伝えているはずなのに相手が感じる印象は全く変わってきます。
物を売る際に使えることはもちろん、自己紹介する際など様々な場面で使えます。

【応用・実例】シャルパンティエ効果をマーケティングに活かすときのポイントと具体例

では、いよいよシャルパンティエ効果を生かすための具体例をご紹介します。

まず、商品のお得さを伝えるなら“2回に分けること”が重要です。

例えば、衣料品店でよく見かける「50%OFF」「レジにてさらに20%OFF」といった具合に二段階で割引がありますよね。
計算してみると60%OFFということになるのですが、単純に「60%OFF」だけで終わらせてしまうとお得感があまり感じられません。
ですので、この二段階でお得な体験をできるようにすることが大切です。

そして、シャルパンティエ効果を最大限に発揮するために押さえておきたいポイントがあります。

それは、イメージしやすい身近なもので例えること。
つまり、誰しもがイメージできるものでないとお得感が上手く伝わらないんです。

ですので、よくある表現の仕方としては「東京ドーム何個分」や「レモン何個分のビタミンC」といったものがあります。

これを応用した例を挙げるとするならばこういった具合です。
ビタミンCを2000mg配合している商品を売るのであれば、「レモン100個分のビタミンC配合」とした方がイメージしやすいですよね。

この、「お得さを伝えるなら2回に分ける」ことと「誰もがイメージしやすい身近なもの」の2点を抑えることによって、同じ商品を売る場合でも売り上げに大きく差をつけることができます。

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