吊り橋効果とは?実験例も紹介

吊り橋効果とは、興奮や緊張している状態にある自分を恋愛をしている状態だと錯覚してしまう作用です。

この効果が発揮されると、興奮や緊張による胸の高鳴りを恋による鼓動と認識してしまいます。
これを錯誤帰属という勘違いと表現することもあります。
本来の原因とは異なるものに起因するという意味です。

吊り橋効果はダットン(D. G. Dutton)とアロン(A. P. Aron))が提唱したものであり、実験によって効果が検証されました。
男性に揺れる橋とそうでない橋を渡ってもらい、その途中で女性からアンケートを頼まれるという実験です。
男性は、結果を教えてほしいなら電話をするように言われます。
その結果、実際に電話をしたのは揺れている橋を渡った男性のほうが多かったのです。
そのため、揺れている橋のほうが恋愛感情が生まれやすいという解釈になりました。

吊り橋効果は逆効果にもなりうる!逆効果が起きる場合の実験例を紹介

ジェットコースターは吊り橋に負けないスリルを簡単に味わるものです。
そのため恋愛感情が生まれやすいと考えられがちですが、それとは真逆の研究結果があるので気を付けなければなりません。
実はジェットコースターを体験した後では、それ以前より魅力が薄れてしまったことが確認されているのです。

その他にも、心拍数が上がりそうな場所であるスポーツ施設でも逆効果になったことが分かっています。
男性が走った後に女性を見ると、美しくない相手の場合は魅力を感じにくくなりました。

また、お化け屋敷でもよく似た結果が得られたという事実があります。

このような実験から明らかになったのは、吊り橋効果は逆効果になる恐れがあることも理解しておく必要があるということです。
誤って魅力を低下させた女性は、元の状態に戻すのに苦労することになるでしょう。

日常生活で吊り橋効果が期待できるシーンの具体例3つ

日常的なシーンで吊り橋効果を期待できる具体例といえば、やはり気になる異性と一緒にいるシチュエーションです。
台風が迫ってきたときに2人で一緒にいるだけでも、極端に親密度がアップする可能性があります。
実際には安全であっても、台風は本来危険なものに変わりはありません。
そういった危機的な要素のある状況にいることで、お互いに対する気持ちが高まっていくことを期待できます。

また、2人だけの秘密を共有することも具体例の一つです。
たとえば付き合い始めたことを仲間に内緒にしておくと、目撃されることを恐れてデート中にスリルを感じるようになります。

さらに、一緒にいるときに左側に立つだけでも効果が発揮されることもあると言われています。
相手の心臓に近い側にいることで、本能的に鼓動を活発にさせられるという見解もあるからです。

【応用・実例】吊り橋効果をマーケティングに活かすときのポイントと具体例

吊り橋効果はポイントを把握しておくと、恋愛以外のことにも利用できるようになります。
マーケティングで強い効果を発揮することも期待できるでしょう。

たとえば、従業員の団結力を上げてることもマーケティングの成果を上げる活動の一環です。
そのための具体的な方法としては、社内イベントとして参加型ゲームや抽選会を催すという手があります。
それらを通じてテンションが上がってくると、一緒に楽しんでいる人に対して自然と仲間意識が芽生えるからです。

もちろん仕事による感動を共感するのが一番ですが、普通に働いているだけではそれを体験するのは簡単ではありません。
そのため上記のようなイベントを実施することで、強制的に吊り橋効果が発揮されるシチュエーションを作りだすのです。

同様の考え方により、苦労話や危機的状況のエピソードを材料とすることも可能といえます。
飲み会などでそういった話を聞くと自分が体験しているかのような気分の高まりを覚えることがあるからです。

広告や店舗について企画するときも、顧客に対して吊り橋効果をもたらそうとする例が多く見受けられます。
前述のような要素を入れておくと、それだけでも顧客の記憶に残りやすくいです。
たとえば店舗のオープニング記念で、顧客が参加できるビンゴゲームなどを開催するといった例が挙げられます。

この記事を読んだ方にオススメ

マーケティングの全まとめチェックリスト

マーケティングの最新情報メールマガジン