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【2025年最新】決済代行(PSP)とは?EC事業者が気になる手数料の比較や選び方を徹底解説!

決済代行サービスとは? 仕組み・メリット・相場 契約方法

本記事は、2025年時点の最新情報を基礎に、Eコマースに不可欠な決済代行(PSP)の役割から、料金体系、最新のセキュリティ基準(PCI DSS v4.x、EMV 3‑D Secure 2.x)の要点までを網羅的に解説します。BNPLやウォレット決済との違い、手数料の「相場」への誤解、選定時の落とし穴も具体的に整理。すぐに使える選定チェックリストも用意しています。


今さら聞けない「決済代行(PSP)」とは?基本と関連用語をわかりやすく解説

  • PSP(決済代行):
    • 複数の決済手段(クレジットカード、ウォレット、銀行振込、コンビニ払い等)を1つの契約/APIで束ね、オーソリ、入金・精算、対帳、不正対策、チャージバック対応などを提供する事業者。
  • Payment Gateway(ゲートウェイ):
    • カードネットワークやアクワイアラと接続する技術基盤。PSPの一機能として提供されることが多い。
  • 決済手段(Payment Methods):
    • クレジット/デビットカード、Apple Pay/Google Pay/PayPayなどのウォレット、コンビニ払い、銀行振込、BNPL(後払い/分割)など。
  • よくある混同への注意:
    • BNPLやQR/ウォレットは「決済手段」であり、PSPそのものではありません。PSPはこれらの手段を束ね、契約・技術・運用・精算まで包含して提供します。

決済代行の手数料、相場は?料金体系の仕組みとコスト比較のポイント

典型的な費用項目

  • 初期費用・月額費用(固定費)
  • 取引手数料(従量):決済手段ごとに料率/定額が設定
  • 返金・チャージバック関連費用、オプション(3Dセキュアの従量課金、振込手数料 等)

「相場2〜3%台」は鵜呑みにできない

取扱高、業態、カード内訳(国内/海外)、為替・通貨換算の有無、ブランド/ネットワーク料、交渉条件などで総コストは変動。相場表示は目安の幅として捉え、最終的には自社条件での見積比較が必須。

総コストで判断する(実務ポイント)

  • 自社の決済構成(国内/海外カード比率、ウォレット/BNPL混在、平均客単価、返金率)で「実効料率」を試算して比較。
  • 精算サイクル、返金・チャージバック関連の固定・変動費、3DSの従量、振込・為替コスト、各種最低手数料も内包して評価。

参考:Stripeの公表価格の見方(最新は必ず公式で確認)

料金は改定される可能性があるため、具体額は公式ページでの都度確認を前提にしてください。

例示の考え方:

  • カード決済(Apple Pay/Google Pay含むカードネットワーク経由)は標準価格の目安が提示され、取扱高等に応じカスタム価格の交渉余地あり。
  • ローカルウォレット(例:PayPay)、コンビニ払い、銀行振込(バーチャル口座)などは方式ごとに料率・最低手数料・返金手数料などの設定がある。
  • 通貨換算が発生する取引には追加料率(例:+2%)が適用される場合がある。
  • 3Dセキュアは標準公開価格では追加料金不要と案内されるケースがありますが、実際の適用は契約条件やプランにより異なる場合があります。導入判断時は必ずStripe公式の最新料金ページと契約条件で確認してください。

公式ページ:https://stripe.com/en-jp/pricing および https://stripe.com/en-jp/pricing/local-payment-methods を必ず確認。


【2025年必須対応】PCI DSS v4.xと3Dセキュア2.x|決済セキュリティ最新動向

PCI DSS v4.x:新基準への移行は済んでいますか?

  • PCI DSS v3.2.1は2024年3月31日に失効。
  • PCI SSCは2024年6月にPCI DSS v4.0.1を公開し、v4.0は2024年12月31日にリタイア済みです。2025年現在の現行はv4.0.1のみがサポート対象です。
  • v4.0の「将来日付要件(future-dated requirements)」は、2025年3月31日以降に有効化され、PCI DSSアセスメントで必須として評価対象になります。最新のスケジュール・解釈はPCI SSCの公式告知を確認してください。

実務の要点(v4.xの方向性):

  • 年次スコーピングの明確化(例:12.5.2 年次スコープ確認)
  • 継続的な脆弱性管理(ASVスキャン等。SAQ Aにおける11.3.2適用などの拡大・明確化)
  • 役割・責任分担の明確化
  • TPSP(第三者サービスプロバイダ)を含む商流全体の適合状況(AOC等)の確認強化

EMV 3‑D Secure(3DS)2.x:UXとセキュリティを両立する新常識

  • EMVCoは3‑D Secure 2.3仕様を公開。ユーザー体験と不正防止の両立を意図した改善が導入されています。
  • SPC(Secure Payment Confirmation)やWebAuthn等の先進認証との連携は、ブラウザ/ACS/PSPなどエコシステムの実装状況に依存。利用可否や範囲はベンダーと最新資料で要確認。

実務での評価指標(例):

  • 3DS 2.x対応状況、フリクションレス率
  • SPC/WebAuthn等の活用によるUX
  • ACS(認証サーバ)の応答品質、失敗時のリトライ・フォールバック設計

注記(日本の要請・ガイドラインについて)

日本国内でオンライン取引の3Dセキュア有効化を求める動きは強まっていますが、期限や義務の範囲は所管・業界団体等の一次情報で必ず確認してください。ベンダー記事(二次情報)の期日は、推奨・要請や特定スキーム/アクワイアラのポリシーに基づく場合があり、法的・制度的な一律義務と同義ではありません。


【2025年最新】決済代行(PSP)のトレンド5選|EC事業者が知るべき潮流

  • オーソリ最適化・受入率向上(ネットワークトークン、アカウントアップデータ、リトライ最適化)
  • 強力な不正対策(ルール+機械学習、3DSとの連携、リスクベース認証、チャージバック抑制)
  • 多様な決済手段の統合(カード、国内ウォレット、コンビニ、銀行、BNPL)と手数料・UXの最適組み合わせ
  • ユーザー体験の磨き込み(高速チェックアウト、SCA/3DSの摩擦低減、サブスク継続課金の成功率維持)
  • コンプライアンス更新の常態化(PCI DSS v4.xの将来日付要件対応、3DS仕様進化への追随)

失敗しない決済代行(PSP)の選び方|実務で使える選定チェックリスト

  • 決済カバレッジ:
    • 必要な決済手段の網羅性、海外・多通貨対応、為替手数料の扱い
  • 手数料・コスト:
    • 方式別の料率・定額、3DS従量、返金・CB費用、精算/振込費用、最低手数料や固定費、交渉余地
  • セキュリティ/コンプライアンス:
    • PCI DSS v4.xへの適合(AOCの提供)、EMV 3DS 2.x(SPC/WebAuthn等)対応度とUX
  • 技術/運用:
    • API/SDK品質、リトライ/リカバリ、Webhook信頼性、障害SLA、サポート体制、ドキュメントの充実度
  • ビジネス機能:
    • サブスク/定期課金、不正対策ツール(ML+ルール)、レポーティング機能
  • オペレーション/ファイナンス:
    • 精算サイクル、消費税/源泉の扱い、会計連携、チャージバック対応支援

決済代行のコスト比較術|「実効料率」で見積もりを正しく評価する方法

実効コストを出す

月間取引件数・客単価・決済手段構成を前提に、各方式の料率/定額を掛け合わせて総額・実効率を算出。

追加費用を内包

3DS従量、返金・チャージバック費、振込手数料、為替・通貨換算、月額/初期、精算遅延に伴う資金コスト(運転資金)を含める。

交渉余地を確認

ボリュームディスカウントや方式別の特約の可能性を確認。複数見積もりでベンチマーク。

簡易計算の例(概念)

実効料率(%)=(取引金額合計に対する各方式の従量手数料+固定費(月額・最低・振込・返金・3DS従量等))÷ 取引金額合計 × 100

方式別の最低手数料や返金件数が多い場合、見かけの料率より実効料率が高くなる点に注意。


知らないと損する決済代行の落とし穴|手数料・3DS・PCI DSSのよくある誤解

  • 「BNPLやウォレット=PSP」は誤り
    • BNPLやQR/ウォレットは決済手段。PSPはそれらを統合し、技術/運用/精算までを提供するサービスレイヤ。
  • 「表示料率だけで最安を決める」は危険
    • 取引構成や返金/チャージバック、精算サイクル、障害耐性、3DS/不正対策の効果まで含めた総コスト・総収益で評価。
  • 「3DSは売上が落ちるから導入しない」
    • 3DS 2.xやSPC/WebAuthnの活用で摩擦を抑えつつ不正・チャージバックを低減。長期的な粗利防衛につながるケースが多い。
  • 「PCI DSSはPSP任せでよい」
    • 自社のスコープ確認、ASVスキャン(該当時)、ロール/責任の明確化など、事業者側の要件がv4.xで強化。商流全体でのコンプライアンス担保が必要。

まとめ:2025年の決済代行選びは「総コスト」と「セキュリティ対応」が鍵

2025年のPSP選定は「対応決済手段 × 受入率 × 不正抑止 × UX × 総コスト」を同時最適化する意思決定です。料金は表面の料率だけでなく、返金・チャージバック、3DSや為替・通貨換算、精算サイクルの資金コストまで含めた「実効コスト」で比較しましょう。セキュリティは、PCI DSS v4.xの将来日付要件が2025年3月31日以降のアセスメントで必須となるため、PSP/TPSPの適合状況(AOC等)を確認し、EMV 3DS 2.xの実装品質・UXも重視してください。公表価格や仕様は更新されるため、必ず公式の一次情報で最新を確認し、複数社見積もりでベンチマークすることを推奨します。

(注:料金・仕様は変更される可能性が高いため、導入判断時は必ず公式の一次情報をご確認ください)


参考情報(一次情報・公表資料)

Stripe

PCI Security Standards Council(公式)

EMVCo(3‑D Secure)

W3C(参考)